KOISHI-3Dの概要と機能|KOISHI-3Dの歴史| | |||
■土木工事における誤認・誤差による重大な施工ミスを防止するため、三次元設計データと規格値を三次元グラフィックス化する。
そこに三次元実測情報を重畳表示することにより、全施工過程を視覚的にも数値的にも確認・検証することのできるシステムを開発した。 ■一般に3Dと呼ばれるものは、幅と奥行きと高さといった三つの次元を持つものだ。それは現実の物体を私たちの視覚が捉えている、 その方法をシミュレートしたもので、ここでは「三次元コンピュータグラフィクス」のことを指している。実際は、 網膜に世界は写真のように二次元化されて映るだけなのに、それを私たちは脳で空間化する。三次元コンピュータグラフィクスはそれと同じで、 空間化という「擬制」を使う手法である。 |
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■任意の断面を表示。線形に沿って断面を切る。(計画、地形)断面上の任意の点を座標を取得する。道路形状の直感的、視覚的な把握が可能となる。 | ■三次元のモデリングソフト、三次元CADといったものも多く出回っている。それらに共通するのは、
立方体を描けば「立方体に見えるもの」を描くということである。そこで重要なのは遠くのものは小さく見える、
といった表現のためのアルゴリズムだけで、見えるのはどこまでも描かれた平面だけである。「KOISHI-3DはCADではない」と言えるのは、
編集も描かれた物を保存することもできないということより、結果として描画された画面が重要ではなく、 まさに枢要はその元になったデータにあるという点である。 |
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■結果としての画像はむしろ「おまけ」である。それは土木、道路構造物に特化した計算ソフトで、その計算結果を、 まるで三次元CADのように描画するビューワ機能を持っている。土木施工業を補助する機能は、ビューワ機能ではなく、 計算機能にある。データ構造、それに伴う計算方法といった根本レベルの問題にKOISHI-3Dは直接関与する。 | |||
■GPSからリアルタイムで取得したポイントをプロットする。それが丁張り点である場合は計画モデルとの誤差を数値で表現。 測点管理に依拠しない検査を可能とする。 | ■現実には製造業でははるかに三次元は進んでいる。それは製造業の商品が、大量生産を求められ、 初めから画一的な三次元形状をした物体だったからという単純な理由による。30年くらい先を行っているような気がする。 それはロボット分野やそれに付随するその他テクノロジーと同様である。 | ||
■土木建設分野は対象が自然そのもので、自然そのものを直接加工する職種は、農業、林業、水産業と同じで、第一次産業である。 そこはパターン化が難しく、デジタル化、コード化のもっとも困難な場所である。 そして先を行く製造業の三次元技術からは多くのことを学んでいる。不良品を三次元形状から瞬時に識別、選別する判断方法を、 設計計画図面と出来形測量からその場で検査できるのではないか、そういった研究につながっている。それがいいことなのかどうか、 仕方のないことなのかどうかは異論もあるかもしれないが、ロボット化への道を土木建設業も確実に、遅れながら歩み続けている。 | |||
■リアルタイム又は観測済みの点群を表示。計画面とのズレを視覚的に表示。点ではなく、面的な比較、 誤差の研究や新しい出来形管理への応用を開く。 | |||
■LandXmlデータ入出力。マルチアングルを可能とした。標準化、汎用化への道を歩み始める。と同時に、 このリニューアル版からさらに多機能なアプリケーションへと変貌を遂げてゆく。 |